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AIエージェントは「何を作るか」で選ぶ時代に|種類・選び方・業務別の活用方法を徹底解説

2026年08月21日 | 読了 5分 | SCC編集部
AIエージェントの種類・選び方・業務別の活用方法
AIエージェントの普及によって、「どのAIが最も高性能か」だけでサービスを選ぶ時代は変わりつつあります。
これから重要になるのは、「AIで何を作りたいのか」「どの仕事を任せたいのか」から選ぶことです。
AIエージェントには、それぞれ得意な領域があります。
  • Webサイトやアプリを作る
  • 市場を調査してレポートを作る
  • 営業資料や社内資料を作る
  • データを分析する
  • 問い合わせへ対応する
  • 社内業務を自動化する
例えば、Webサイトを作りたい企業と、社内データを分析したい企業では、必要なAIエージェントの機能は異なります。
さらに、AIエージェントの実力はAIモデルの性能だけでは決まりません。
AIモデル、データ、ツール、外部サービス連携、実行権限まで含めて、「実際に何ができるのか」を判断する必要があります。
従来の生成AIは、人間の質問に対して回答を生成する使い方が中心でした。一方、AIエージェントは目的を与えることで、情報収集やツール操作、成果物の作成など、複数の作業を進められるようになっています。
つまり、AIの評価基準も、「どのAIが賢いか」から「どのAIが目的の仕事を完成させられるか」へ変わりつつあります。
ただし、AIに任せる仕事が増えるほど、セキュリティやアクセス権限、人間による確認も重要になります。
本記事では、AIエージェントの基本から、作りたいもの別の種類、選び方、業務での活用方法、セキュリティ、導入方法まで分かりやすく解説します。
「AIエージェントを導入したいが、どれを選べばよいのか分からない」という方は、まず「何を作りたいのか」という視点から考えてみてください。

AIエージェントは「何を作るか」で選ぶ時代になった【結論】

AIエージェントは「何を作るか」で選ぶ時代

AIエージェントは性能だけでなく、作りたい成果物に合わせて選ぶことが重要です。

結論から言えば、AIエージェントは「どのAIが最も高性能か」ではなく、「何を作りたいのか」で選ぶことが重要です。
AIエージェントによって、得意な仕事や利用できる機能が異なるためです。
例えば、作りたいものによって必要な能力は次のように変わります。
作りたいもの AIに必要な能力
Webサイト コード生成・デザイン・ブラウザ確認
アプリ 設計・実装・テスト・デバッグ
調査レポート 情報検索・分析・出典確認
営業資料 情報整理・文章・図表作成
データ分析 SQL・可視化・分析
業務自動化 ツール操作・システム連携
このように、Webサイトを作るAIと、データ分析や業務自動化を行うAIでは、求められる能力が異なります。
また、AIエージェントの実力はAIモデルだけでは決まりません。利用できるツール、アクセスできるデータ、外部システムとの連携、実行できる操作まで確認する必要があります。
そのため、AIエージェントを選ぶときは、次の順番で考えると分かりやすくなります。
  1. 何を作りたいのか
  2. どの業務を任せたいのか
  3. どのデータが必要なのか
  4. どのツールと連携するのか
  5. AIにどこまで実行させるのか
  6. 人間がどこで確認するのか
従来の生成AIでは、回答精度やモデル性能が比較されることが多くありました。
一方、AIエージェントでは「目的の仕事をどこまで完成させられるか」が重要になります。
つまり、これからのAI選びでは「どのAIが賢いか」ではなく、「どのAIなら目的の仕事を完成できるか」という視点が重要になるのです。

そもそもAIエージェントとは何か

AIエージェントの基本的な仕組み

AIエージェントは、目的に応じて複数の作業を自律的に進めるAIです。

AIエージェントとは、人間から与えられた目的に対して、必要な作業を考え、情報収集やツール操作などを行いながらタスクを進める仕組みです。
従来の生成AIは、質問や指示に対して文章や画像、コードなどを生成する使い方が中心でした。
一方、AIエージェントは「回答を作る」だけではなく、目的を達成するために複数の作業を組み合わせて進められる点が特徴です。
主な違いは次の通りです。
比較項目 従来の生成AI AIエージェント
主な役割 回答を生成する タスクを進める
指示 作業ごとに指示 目的を伝える
情報収集 人間が用意することが多い AIが検索・取得する
ツール操作 限定的 複数ツールを利用する
作業の進行 人間が管理 AIが計画・実行する
最終結果 回答・生成物 成果物・実行結果
例えば、市場調査レポートを作る場合、従来の生成AIでは、人間が情報を集め、その情報をAIへ渡して文章作成や要約を依頼する方法が中心です。
AIエージェントでは、目的を伝えることで、必要な情報を探し、整理・分析しながら成果物の作成まで進められる場合があります。
AIエージェントの基本的な流れは次の通りです。
手順 AIエージェントの動き
1. 目的を受け取る 人間から目的や依頼内容を受け取る
2. 作業を整理する 必要なタスクや手順を考える
3. 情報を集める Webやファイル、データなどを確認する
4. ツールを使う 必要なシステムやツールを利用する
5. 作業を実行する 調査・分析・作成などを進める
6. 結果を確認する 作業結果や不足している情報を確認する
7. 成果物を作る レポートや資料などを完成させる
重要なのは、すべてのAIエージェントが完全に自律して動くわけではないことです。
利用するサービスや設定によって、AIができる操作や、人間による承認が必要な範囲は異なります。
そのため、AIエージェントは「何でも自動で行うAI」ではなく、「目的に応じて複数の作業やツールを組み合わせながら仕事を進めるAI」と理解すると分かりやすいでしょう。
AIを選ぶ際にも、回答性能だけを見るのではなく、「どのような作業を実行できるのか」を確認することが重要です。

なぜAIエージェントは「何を作るか」で選ぶ必要があるのか

AIエージェントを選ぶときは、「どのAIを使うか」ではなく、「何を作りたいのか」から考えることが重要です。
AIエージェントによって、得意な作業や利用できる機能が異なるためです。
例えば、Webサイト制作と市場調査では、必要な能力が大きく異なります。
目的 必要な能力
Webサイト制作 コード生成・デザイン・ブラウザ確認
アプリ開発 設計・実装・テスト
市場調査 Web検索・情報整理・出典確認
資料作成 文章・図表・ファイル作成
データ分析 SQL・可視化・分析
業務自動化 API・ツール・システム連携
また、AIエージェントの実力はAIモデルだけでは決まりません。
必要なデータへアクセスできるか、外部ツールと連携できるか、ファイルを作成・編集できるか、ブラウザやシステムを操作できるかなども重要です。
高性能なAIでも、必要なデータやツールを利用できなければ、目的の仕事を完成できない場合があります。
そのため、AIエージェントは「性能の高さ」ではなく、「目的の仕事をどこまで完成できるか」で比較することが重要です。
選び方も次のように変わります。
これまで これから
モデル性能で選ぶ 作りたいもので選ぶ
機能の多さを見る 必要な機能を見る
有名なAIを選ぶ 目的に合うAIを選ぶ
回答品質を比較する 仕事の完成度を比較する
企業でも、最初にAIエージェントを選ぶのではなく、まず対象業務と成果物を明確にすることが重要です。
つまり、これからのAIエージェント選びでは、「AIから考える」のではなく「仕事から考える」ことが基本になります。

AIエージェントを「作りたいもの」で分類すると分かりやすい

AIエージェントは、サービス名やAIモデルだけで比較すると違いが分かりにくくなります。
そこで分かりやすいのが、「何を作りたいのか」「何を実現したいのか」で分類する方法です。
代表的な用途を整理すると、次のようになります。
作りたいもの・実現したいこと 主な作業 必要な能力
Webサイト ページ制作・修正 コード生成・デザイン・ブラウザ確認
アプリ 設計・開発・修正 実装・テスト・デバッグ
調査レポート 情報収集・分析 Web検索・情報整理・出典確認
営業資料 構成・文章・図表作成 情報整理・資料作成
データ分析 集計・分析・可視化 SQL・Python・グラフ作成
コンテンツ 記事・画像・文書作成 調査・文章・画像生成
顧客対応 問い合わせへの回答 社内データ参照・回答生成
業務自動化 定型業務の実行 API・ツール操作・システム連携
例えば、Webサイトを作りたい場合は、文章を生成できるだけでは十分ではありません。コードを作成・修正し、実際の表示を確認できることが重要です。
一方、調査レポートを作りたい場合は、コード生成よりも、必要な情報を探し、複数の情報を整理し、出典を確認できる能力が重要になります。
データ分析では、データを確認し、必要な情報を取得し、分析結果をグラフや文章にまとめられることが求められます。
業務自動化では、成果物を作るだけではなく、メールや社内システム、SaaSなどを操作できるかどうかも重要です。
このように、AIエージェントに必要な能力は「作りたいもの」によって変わります。
AIエージェントを比較するときは、「何ができるAIなのか」だけではなく、「自分が必要としている成果物を作れるのか」という視点で確認することが重要です。

Webサイト・アプリを作るなら開発系AIエージェント

Webサイトやアプリ開発に向くAIエージェント

Webサイトやアプリ制作では、開発作業に強いAIエージェントが適しています。

Webサイトやアプリを作りたい場合は、開発に強いAIエージェントが適しています。
従来の生成AIでもコードは作れますが、開発系AIエージェントは、設計、実装、テスト、修正まで複数の工程を進められる点が特徴です。
主な開発の流れは次の通りです。
工程 AIエージェントが行うこと
要件整理 必要な機能や条件を整理する
設計 ページや機能の構成を考える
コード生成 必要なコードを作成する
実装 ファイルを作成・編集する
テスト 正しく動くか確認する
修正 エラーや問題を修正する
例えば、企業サイトを作る場合でも、ページ構成を考え、コードを作り、表示を確認しながら修正まで進められるAIエージェントがあります。
開発系AIエージェントを選ぶときは、コード生成だけでなく、複数ファイルの編集、テスト、エラー修正、ブラウザ確認などに対応できるかを確認することが重要です。
特に重要なのは、「コードを書けるか」ではなく、「開発工程をどこまで進められるか」という視点です。
一方、AIが生成したコードが必ず正しいとは限りません。重要なシステムでは、人間によるコードレビューやテストも必要です。
Webサイトやアプリを作る場合は、モデル性能だけではなく、設計からテストまで必要な工程をどこまで支援できるかで選ぶことが重要です。

調査・レポートを作るならリサーチ系AIエージェント

調査やレポート作成に向くAIエージェント

情報収集や分析、レポート作成にはリサーチ系AIエージェントが適しています。

市場調査や競合調査、業界分析を行いたい場合は、リサーチに強いAIエージェントが適しています。
情報収集だけでなく、整理、比較、分析、レポート作成まで進められる点が特徴です。
主な流れは次の通りです。
工程 AIエージェントが行うこと
調査設計 調べる項目を整理する
情報収集 Webや資料から情報を探す
情報整理 必要な情報を分類する
比較・分析 違いや傾向を整理する
出典確認 情報の根拠を確認する
レポート作成 調査結果をまとめる
例えば、市場調査では、関連情報を集め、企業やサービスを比較しながらレポート作成まで支援できます。
特に重要なのは、出典を確認できることです。文章が自然でも、情報の根拠が分からなければ業務では使いにくくなります。
選ぶ際は、Web検索、複数情報源の比較、PDF確認、出典表示、レポート作成などに対応できるかを確認します。
また、AIが集めた情報が必ず正しいとは限りません。重要な調査では、人間が主要な出典や結論を確認する必要があります。
リサーチ系AIエージェントは、「文章を作れるか」ではなく、「根拠のある情報を集め、成果物までまとめられるか」で選ぶことが重要です。

資料・コンテンツを作るなら制作系AIエージェント

資料やコンテンツ制作に向くAIエージェント

資料や記事などの制作では、コンテンツ生成に強いAIエージェントが役立ちます。

営業資料や提案書、記事、マニュアルなどを作りたい場合は、制作に強いAIエージェントが適しています。
文章作成だけでなく、情報整理、構成、図表、ファイル作成まで進められる点が特徴です。
主な用途は次の通りです。
作りたいもの AIエージェントが行うこと
営業資料 情報整理・構成・資料作成
提案書 課題整理・文章・図表作成
プレゼン資料 構成・スライド作成
記事 調査・構成・文章作成
マニュアル 手順整理・文書作成
社内文書 要約・整理・文書化
例えば、営業資料では、必要な情報を整理し、構成や文章、表などを作りながら成果物にまとめることができます。
制作系AIエージェントを選ぶ際は、文章だけでなく、表や図、画像、資料ファイルまで扱えるかを確認することが重要です。
つまり、「文章を作れるか」ではなく、「実際に使える成果物まで完成できるか」で比較する必要があります。
ただし、AIが作った資料や記事には誤りが含まれる可能性があります。外部公開や顧客向け資料では、人間による確認が必要です。

データから答えを作るなら分析系AIエージェント

売上データや顧客データなどを分析したい場合は、データ分析に強いAIエージェントが適しています。
分析系AIエージェントでは、自然言語で質問することで、データ確認から集計、分析、可視化、結果整理まで支援できます。
主な流れは次の通りです。
工程 AIエージェントが行うこと
質問 分析したい内容を受け取る
データ確認 必要なデータを確認する
データ取得 SQLなどで情報を取得する
集計 データを整理・計算する
分析 傾向や変化を確認する
可視化 グラフや表を作成する
結果整理 分析結果や示唆をまとめる
例えば、売上が減少している原因を調べたい場合、商品別や期間別などにデータを整理し、変化を分析する使い方が考えられます。
選ぶ際は、データベースやファイルを参照できるか、SQLを作成・実行できるか、グラフや表を作れるかなどを確認します。
ただし、AIが分析した結果が必ず正しいとは限りません。SQLの条件やデータの定義を誤ると、間違った結論につながる可能性があります。
そのため、重要な分析では、使用したデータ、集計条件、SQL、分析結果を人間が確認することが重要です。
分析系AIエージェントは、「分析できるか」ではなく、「データ取得から結果整理まで、どこまで一連の作業を進められるか」で選ぶ必要があります。

【比較】主要AIエージェントは「何を作る」のに向いているのか

主要AIエージェントの得意な成果物比較

AIエージェントによって得意な成果物や業務は異なります。

AIエージェントを選ぶ際は、「どのサービスが一番優れているか」ではなく、「何を作りたいのか」で比較すると分かりやすくなります。
開発、調査、資料作成、データ分析、業務実行では、必要な機能が異なるためです。
代表的なAIサービス・エージェントを用途別に整理すると、次のように考えられます。
AIサービス 向いている用途 主な成果物・作業
ChatGPT 調査・分析・制作・業務支援 レポート・資料・分析・各種タスク
Claude 開発・調査・文書作成 コード・レポート・文書
Gemini 調査・制作・業務支援 調査結果・文書・各種タスク
GitHub Copilot ソフトウェア開発 コード・修正・開発作業
Cursor ソフトウェア開発 コード・アプリ・開発作業
ただし、同じサービスでも、利用する機能やプラン、接続するツールによって、できることは変わります。
そのため、「このAIなら何でもできる」と単純に考えるのではなく、自社で必要な作業を基準に確認することが重要です。
Webサイトやアプリ開発が目的なら、コード生成だけでなく、複数ファイルの編集、テスト、エラー修正、開発環境との連携まで確認します。
市場調査が目的なら、Web検索、複数情報源の比較、出典確認、PDFなどの資料確認、レポート作成まで対応できるかが重要です。
資料作成では、文章生成だけでなく、表やグラフ、画像、ファイル作成まで進められるかを確認します。
業務自動化では、APIや外部ツール、社内データ、業務システムと連携できるかが重要になります。
つまり、AIエージェントはサービス名ではなく、「自社が作りたいものをどこまで完成できるか」で比較することが基本です。
なお、AIエージェントの機能は変化しやすいため、実際に導入する際は各サービスの最新の公式情報を確認する必要があります。
「AIを導入したい」「業務を変えたい」でも、何から始めるべきか分からない。
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【比較】従来の生成AIとAIエージェントは何が違うのか

従来の生成AIとAIエージェントの違い

生成AIとAIエージェントでは、仕事の進め方や自律性に違いがあります。

従来の生成AIとAIエージェントの大きな違いは、「回答を作るか」「目的に向けて作業を進めるか」という点です。
従来の生成AIは、指示に対して文章や画像、コードなどを生成する使い方が中心です。
一方、AIエージェントは、目的を受け取り、情報収集やツール操作を行いながら複数の作業を進めます。
主な違いは次の通りです。
比較項目 従来の生成AI AIエージェント
主な役割 回答を作る タスクを進める
指示方法 作業ごとに指示する 目的を伝える
情報収集 人間が準備する AIが情報を探す
作業計画 人間が考える AIが手順を考える
ツール利用 限定的 複数ツールを利用する
人間の役割 指示・作業 目的設定・確認・承認
最終結果 回答・生成物 成果物・実行結果
例えば、市場調査では、従来の生成AIは人間が集めた情報を整理する使い方が中心です。AIエージェントでは、情報収集から比較、レポート作成まで進められる場合があります。
ただし、AIエージェントがすべての業務を自動で行えるわけではありません。実行できる範囲は、サービスや接続するツール、権限によって異なります。
つまり、AIエージェントは「回答するAI」から「目的に向けて仕事を進めるAI」へ役割が広がったものと考えると分かりやすいでしょう。

AIエージェントを選ぶときに確認すべき7つのポイント

AIエージェント選定で確認すべき7つのポイント

AIエージェントは機能だけでなく、業務との適合性を確認して選ぶことが重要です。

AIエージェントを選ぶときは、モデル性能だけでなく、「自社の仕事をどこまで任せられるか」を確認することが重要です。
特に確認したいポイントは、次の7つです。
確認ポイント 確認すること
1. 目的 何を作りたいのか
2. データ 必要な情報を使えるか
3. ツール 必要なシステムと連携できるか
4. 自律性 AIがどこまで作業できるか
5. 人間の承認 どこで確認するか
6. セキュリティ 権限を管理できるか
7. ログ 操作履歴を確認できるか
まず、「何を作りたいのか」を明確にします。
Webサイト、レポート、資料、データ分析、業務自動化など、目的によって必要な機能は変わります。
次に、必要なデータやツールを利用できるか確認します。社内ファイル、データベース、メール、CRMなど、業務に必要な環境と連携できることが重要です。
AIに任せる範囲も決めておきます。「提案まで」「成果物の作成まで」「実際の操作まで」では、必要な管理方法が異なります。
メール送信やデータ変更など、影響の大きい操作では人間による確認を入れることが重要です。
また、AIには必要以上の権限を与えず、何を閲覧・変更できるのかを明確にします。
問題が起きたときに確認できるよう、指示や操作のログを残せるかも確認します。
AIエージェントは「機能の多さ」ではなく、「必要な仕事を安全に完了できるか」で選ぶことが重要です。

AIエージェント導入で最も注意すべきなのはセキュリティと権限管理

AIエージェント導入におけるセキュリティと権限管理

AIエージェントには必要最小限の権限を与え、安全に運用することが重要です。

AIエージェントに業務を任せる場合、特に重要なのがセキュリティと権限管理です。
AIエージェントは、社内データの参照、ファイル編集、メール送信、システム操作などを行う場合があります。
できることが増えるほど、誤操作や情報漏えいなどのリスクも高まります。
主な権限は次の通りです。
権限 AIができること 注意点
閲覧 データやファイルを見る 機密情報へのアクセス
生成 文書や回答を作る 誤情報の生成
変更 データやファイルを修正する 誤った変更
実行 メール送信やシステム操作を行う 誤操作や外部への影響
承認 重要な処理を確定する AIだけに任せない
基本は、AIエージェントに必要以上の権限を与えないことです。
例えば、資料を検索するだけのAIに、データ変更や削除の権限まで与える必要はありません。
メール送信やデータ変更など、影響の大きい操作では人間による確認を入れることが重要です。
また、AIが何を参照し、何を作成・実行したのか確認できるよう、操作ログを残すことも必要です。
AIエージェントの導入では、「どこまで権限を与えるか」と「どこで人間が確認するか」をセットで設計することが重要です。

【独自検証】同じ仕事を複数のAIエージェントに任せて比較する

AIエージェントを選ぶときは、機能表だけで比較するのではなく、実際の業務を使って試すことが重要です。
同じ条件・同じ指示を複数のAIエージェントに与え、どこまで仕事を完成できるかを比較します。
例えば、「競合企業3社を調査し、比較レポートを作成する」という共通タスクを設定します。
比較するポイントは次の通りです。
比較項目 確認すること
情報収集 必要な情報を集められるか
正確性 内容に誤りがないか
出典 情報源を確認できるか
分析 違いや特徴を整理できるか
成果物 レポートまで作れるか
修正 指示に応じて修正できるか
人間の介入 どこで人間の作業が必要か
この検証で重要なのは、文章の自然さだけで評価しないことです。
文章が読みやすくても、情報が古い、出典が確認できない、重要な情報が抜けている場合は、業務では使いにくくなります。
一方で、情報収集から比較、出典整理、成果物作成まで進められれば、実務で活用しやすくなります。
また、同じAIエージェントでも、仕事の種類によって結果は変わります。
そのため、導入前には自社で実際に行っている業務をテストケースとして使うことが重要です。
AIエージェントの比較では、「どのAIが最も賢いか」ではなく、「自社の仕事をどのAIが最も完成に近づけられるか」を確認することが重要です。
「AIを導入したい」「業務を変えたい」でも、何から始めるべきか分からない。
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AIエージェント導入で失敗しやすい企業の特徴

AIエージェント導入で失敗しやすい企業の特徴

目的や運用ルールが曖昧なまま導入すると、AIエージェントを十分に活用できません。

AIエージェントを導入しても、すぐに業務効率化につながるとは限りません。
特に失敗しやすいのは、「AIを導入すること」が目的になっているケースです。
よくある失敗は次の通りです。
失敗しやすい特徴 問題
目的が曖昧 何を任せるか決まっていない
業務が未整理 手順が不明確
データが未整備 必要な情報を使えない
AIに任せすぎる 誤回答や誤操作を見逃す
権限を与えすぎる 情報漏えいや誤操作につながる
人間の確認がない 誤った結果を使う可能性がある
効果を確認しない 導入成果を判断できない
例えば、「AIで業務を自動化する」だけでは、適切なAIエージェントを選べません。対象業務や成果物を先に決める必要があります。
また、社内データが整理されていなければ、高性能なAIでも十分に活用できない場合があります。
最初から大きな業務をすべて任せるのではなく、調査や資料作成など、影響範囲を管理しやすい業務から試すことが重要です。
そのうえで、AIが正しく対応できる範囲を確認しながら、徐々に対象業務を広げます。
AIエージェント導入では、「何を任せるか」「どこまで任せるか」「どこで人間が確認するか」を明確にすることが重要です。

企業がAIエージェントを導入する7つのステップ

企業がAIエージェントを導入する7つのステップ

AIエージェントを導入するときは、最初にツールを選ぶのではなく、対象業務と目的を整理することが重要です。
基本的な流れは、次の7つです。
ステップ 取り組むこと
1. 業務を選ぶ AIに任せる業務を決める
2. 成果物を決める 何を完成させるか決める
3. データを確認する 必要な情報を整理する
4. ツールを確認する 必要なシステムを整理する
5. AIを選ぶ 条件に合うAIを比較する
6. 検証する 実際の業務で試す
7. 本番運用する 確認・改善しながら使う
まず、AIに任せる業務と成果物を明確にします。
例えば、調査レポート、営業資料、データ分析、Webサイトなど、完成させたいものを具体的にします。
次に、必要なデータやツールを整理します。
社内ファイル、データベース、メール、CRMなど、業務に必要な環境を確認します。
条件が決まったら、目的に合うAIエージェントを比較します。
このとき、モデル性能だけではなく、必要なデータやツールを扱えるか、成果物まで完成できるかを確認します。
導入前には、実際の業務を使って小さく検証します。
AIが正しく作業できるか、人間の確認がどこで必要かを確認したうえで、本番運用へ進みます。
導入後も結果を確認し、AIに任せる範囲や権限、運用方法を改善していくことが重要です。
AIエージェント導入では、「AIを導入すること」ではなく、「目的の仕事を安全に完成させること」をゴールにします。

【チェックリスト】自社に合うAIエージェントを選ぶ方法

AIエージェントを選ぶときは、サービス名やモデル性能だけで判断せず、自社の目的や業務に合っているかを確認することが重要です。
導入前には、次の項目を確認すると選びやすくなります。
チェック項目 確認すること
目的 AIで何を作るか決まっている
対象業務 AIに任せる仕事が明確になっている
成果物 完成させたいものが決まっている
データ 必要な情報を利用できる
ツール 必要なシステムと連携できる
実行範囲 AIに任せる範囲が決まっている
権限 必要以上の権限を与えていない
人間の確認 確認・承認する場所が決まっている
セキュリティ 機密情報を安全に扱える
ログ AIの操作履歴を確認できる
検証 実際の業務で試せる
運用 導入後に改善できる
特に重要なのは、「何を作るのか」と「どこまでAIに任せるのか」の2点です。
例えば、営業資料でも、文章作成だけを任せるのか、情報収集から資料完成まで任せるのかで必要なAIは変わります。
業務自動化では、情報を見るだけなのか、データ変更やメール送信まで行うのかを明確にします。
すべてを一つのAIエージェントに任せる必要はなく、業務ごとに使い分ける方法もあります。
最終的には、機能の多さではなく、「自社の目的に必要な機能がそろっているか」で判断することが重要です。

【独自考察】AIエージェントの競争は「AIの賢さ」から「仕事の完成度」へ変わる

これからのAIエージェントでは、「どのAIが最も賢いか」だけでは、価値を判断しにくくなると考えられます。
重要になるのは、AIが実際の仕事をどこまで完成させられるかです。
例えば、営業資料では、文章を作るだけでなく、情報収集、整理、図表作成、資料完成まで進められるかが重要になります。
評価軸も次のように変わっていくと考えられます。
これまで 今後
モデル性能 仕事の完成度
回答の正確さ タスクを完了できるか
文章生成能力 成果物まで作れるか
機能の多さ 必要なツールと連携できるか
AI単体の能力 AI・データ・ツールの組み合わせ
高性能なAIでも、必要なデータやツールを使えなければ、仕事を最後まで進められません。
反対に、データやツールと連携できれば、AIは「回答するツール」から「仕事を進める仕組み」へ変わります。
今後は、開発、調査、資料作成、データ分析など、目的ごとにAIエージェントを使い分けることも重要になります。
つまり、AIエージェントの競争は「AIの賢さ」から「仕事をどこまで完成できるか」へ変わっていくと考えられます。

今後AIエージェントはどう進化するのか

今後のAIエージェントの進化と未来

AIエージェントは複数ツールやデータと連携し、より多くの仕事を自律的に進める方向へ進化すると考えられます。

今後のAIエージェントは、回答や成果物を作るだけでなく、複数のツールやAIと連携しながら、より広い範囲の仕事を進める方向へ進化すると考えられます。
特に注目したいのは、次の5つです。
進化の方向 できるようになること
ツール連携 複数のサービスを使って作業する
MCP AIとデータ・ツールをつなぐ
マルチエージェント 複数のAIが役割分担する
自律実行 複数の工程を連続して進める
人間との協働 必要な場面で確認・承認を求める
例えば、市場調査、レポート作成、営業資料の作成など、複数の作業を一つの流れとして進める活用が広がると考えられます。
また、MCPなどの仕組みによって、AIが外部のデータやツールを利用しやすくなれば、対応できる業務の幅も広がります。
さらに、調査を担当するAI、分析するAI、資料を作るAIなど、複数のAIが役割分担する形も広がる可能性があります。
一方で、自律性が高くなるほど、誤操作や情報漏えいなどのリスク管理も重要になります。
そのため、重要な操作では人間が確認・承認する仕組みを残すことが必要です。
今後のAIエージェントでは、「何を回答できるか」ではなく、「どのツールとつながり、どこまで安全に仕事を完成できるか」がさらに重要になると考えられます。
「AIを導入したい」「業務を変えたい」でも、何から始めるべきか分からない。
Start Challenge Consultingでは、AI・DX活用から業務改革、データ活用、
システム導入まで、企業ごとの課題に合わせて幅広く支援しています。
自社の課題に、どのような支援ができるのか確認してみませんか?

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よくある質問

Q1. AIエージェントとは何ですか?

AIエージェントとは、人間から与えられた目的に対して、必要な作業を考え、情報収集やツール操作などを行いながらタスクを進める仕組みです。

Q2. 生成AIとAIエージェントは何が違いますか?

生成AIは回答や文章、画像、コードなどを作る使い方が中心です。AIエージェントは、目的に向けて情報収集やツール操作など複数の作業を進められる点が異なります。

Q3. AIエージェントはどのような基準で選べばよいですか?

まず「何を作りたいのか」「どの仕事を任せたいのか」を明確にし、その目的に必要なデータ、ツール、システム連携、権限などを確認して選ぶことが重要です。

Q4. AIエージェントはモデル性能だけで選んではいけないのですか?

はい。実際の業務では、AIモデルだけでなく、利用できるデータやツール、外部システムとの連携、実行できる操作なども重要です。

Q5. AIエージェントは「何を作るか」で分類できますか?

できます。Webサイト、アプリ、調査レポート、営業資料、データ分析、コンテンツ、顧客対応、業務自動化など、作りたいものや実現したい業務で分類すると分かりやすくなります。

Q6. Webサイト制作に向いているAIエージェントはどのようなものですか?

コード生成だけでなく、複数ファイルの編集、テスト、エラー修正、ブラウザ確認など、開発工程を幅広く支援できるAIエージェントが向いています。

Q7. アプリ開発でもAIエージェントを使えますか?

使えます。要件整理、設計、コード生成、実装、テスト、デバッグ、修正などの開発工程を支援できるAIエージェントがあります。

Q8. 市場調査にはどのようなAIエージェントが向いていますか?

Web検索、情報整理、複数情報源の比較、出典確認、レポート作成まで進められるリサーチ系AIエージェントが向いています。

Q9. リサーチ系AIエージェントで最も重要な機能は何ですか?

特に重要なのは、情報源や出典を確認できることです。文章が自然でも、根拠が確認できなければ業務では使いにくくなります。

Q10. 営業資料や提案書もAIエージェントで作れますか?

作成を支援できます。情報整理、構成、文章、図表、資料ファイルの作成まで対応できる制作系AIエージェントがあります。

Q11. 記事制作にもAIエージェントは使えますか?

使えます。調査、構成作成、本文作成、図表や画像の準備など、複数の制作工程を支援できます。

Q12. データ分析にはどのようなAIエージェントが向いていますか?

データベースやファイルを参照し、SQLなどでデータを取得し、集計、分析、可視化、結果整理まで進められるAIエージェントが向いています。

Q13. AIエージェントが作ったSQLはそのまま使えますか?

そのまま使うのではなく、使用するデータや集計条件、SQLの内容を確認することが重要です。条件を誤ると、間違った分析結果につながる可能性があります。

Q14. AIエージェントで業務そのものを自動化できますか?

できます。API、MCP、RPA、ブラウザ操作、SaaS連携などを使い、情報確認やメール作成、システム操作などを一連の流れとして進める活用が考えられます。

Q15. AIエージェントと外部ツールの連携は重要ですか?

重要です。AIモデルが高性能でも、必要なデータやツールを使えなければ、実際の仕事を最後まで進められない場合があります。

Q16. MCPはAIエージェントでどのような役割を持ちますか?

MCPは、AIと外部のデータやツールをつなぐ仕組みとして活用できます。AIエージェントが外部情報や機能を利用するうえで重要な要素の一つです。

Q17. AIエージェントを選ぶときに確認すべきポイントは何ですか?

目的、必要なデータ、ツール連携、自律性、人間による承認、セキュリティ、操作ログなどを確認することが重要です。

Q18. AIエージェントにどこまで仕事を任せればよいですか?

提案まで、成果物作成まで、実際の操作までなど、業務の影響範囲に応じて決めます。重要な処理では人間による確認や承認を入れることが重要です。

Q19. AIエージェントのセキュリティで注意すべきことは何ですか?

必要以上の権限を与えないことが重要です。AIが閲覧、変更、実行できる範囲を明確にし、重要な操作には人間の確認を入れます。

Q20. AIエージェントにメール送信を任せてもよいですか?

メール作成や送信を任せることは考えられますが、外部へ影響する操作のため、内容や送信先を人間が確認する仕組みを設けることが重要です。

Q21. AIエージェントの操作ログは必要ですか?

必要です。AIが何を参照し、何を作成・変更・実行したのか確認できれば、問題が起きた場合に原因を調べやすくなります。

Q22. AIエージェントは複数比較した方がよいですか?

はい。同じ条件、同じ指示、同じ業務で比較すると、自社の仕事をどこまで完成できるかを確認しやすくなります。

Q23. AIエージェントの比較では何を評価すればよいですか?

情報収集、正確性、出典、分析、成果物の完成度、修正のしやすさ、人間の介入が必要な範囲などを確認します。

Q24. AIエージェントが普及すると人間は不要になりますか?

不要になるわけではありません。人間の役割は、作業そのものから、目的設定、結果確認、判断、承認などへ変化すると考えられます。

Q25. AIエージェント導入で失敗しやすい企業にはどのような特徴がありますか?

目的が曖昧、業務やデータが整理されていない、AIに任せすぎる、権限を与えすぎる、人間の確認がないといったケースは注意が必要です。

Q26. AIエージェントは最初から大きな業務に導入すべきですか?

最初から広い業務を任せるのではなく、調査や資料作成など、範囲を管理しやすい業務から小さく試すことが重要です。

Q27. AIエージェント導入はどのような手順で進めればよいですか?

対象業務を選び、成果物を決め、必要なデータやツールを整理します。その後、AIエージェントを比較し、小さく検証してから本番運用へ進みます。

Q28. 一つのAIエージェントですべての業務を任せる必要がありますか?

必要ありません。開発、調査、資料作成、データ分析など、業務ごとに適したAIエージェントを使い分ける方法もあります。

Q29. 今後AIエージェントはどのように進化すると考えられますか?

ツール連携、MCP、マルチエージェント、自律実行などが進み、複数の作業を一つの流れとして進める活用が広がると考えられます。

Q30. これからのAIエージェント選びで最も重要な考え方は何ですか?

「どのAIが一番賢いか」ではなく、「自社が作りたいものや実現したい仕事を、どのAIなら安全に完成できるか」で選ぶことが重要です。

AIエージェントは「何を作るか」で選ぶ時代になりました【まとめ】

AIエージェントを選ぶ基準は、「どのAIが最も高性能か」だけではありません。
重要なのは、「AIで何を作りたいのか」「どの仕事を任せたいのか」を最初に決めることです。
目的によって、必要なAIエージェントは変わります。
作りたいもの・業務 重視する能力
Webサイト・アプリ 開発・テスト・修正
調査レポート 検索・分析・出典確認
資料・コンテンツ 文章・図表・ファイル作成
データ分析 SQL・集計・可視化
業務自動化 ツール操作・システム連携
AIエージェントの実力は、AIモデルだけでは決まりません。
利用できるデータ、ツール、外部システムとの連携、権限などを含めて判断する必要があります。
また、AIに任せる範囲が広がるほど、セキュリティや人間による確認も重要になります。
特に、メール送信、データ変更、外部への情報送信など、業務へ直接影響する操作では、確認・承認の仕組みが必要です。
企業がAIエージェントを導入する場合は、最初から完全自動化を目指す必要はありません。
まず対象業務を決め、小さく試し、結果を確認しながらAIに任せる範囲を広げていくことが重要です。
これからAIエージェントがさらに進化すると、「どのAIが一番賢いか」よりも「どのAIが目的の仕事を完成できるか」が重要になると考えられます。
AIエージェントは「AIから選ぶ」のではなく、「作りたいもの・実現したい仕事から選ぶ」。これが、AIエージェントを業務で活用するうえで重要な考え方です。
SUPERVISED BY
平出 大輔
株式会社Start Challenge Consulting
代表取締役CEO/AI・DXコンサルタント
約10年間、外資系コンサルティングファームにて企業のDX推進・業務改革・AI活用支援など数多くのプロジェクトを担当。これまで培った知見をもとに株式会社Start Challenge Consultingを創業し、生成AI、データ活用、DX推進を軸とした経営・業務改革支援を行っています。
「仕事=生きがい・楽しさ」という価値観を大切にし、クライアントと同じ目線で未来を創る真のパートナーとして、日本を代表するコンサルティングファームを目指しています。

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